筋膜グリップとは

日本の筋膜整体の第一人者、鈴木直之が開発・体系化した、筋膜治療の定番テクニックです。

考案から25年以上経過していますが、臨床で結果を出すことを第一に考え、新しいテクニックも毎年20個以上開発されています。

開発した手技は300種類以上ありますが、『筋膜整体の草分け』という古い歴史に固執せず、常に最新の技術へと進化し続けています。

DVDやダウンロード教材の累計販売数4,500枚以上、セミナーやスクール参加者延べ3,000名以上が学んできました。

『本物の技術を真剣に学びたい』という治療家にだけ届くようにと、派手な宣伝文句は使わず、マーケティングに頼らない運営を心がけています。

開発秘話

筋膜グリップは、私(鈴木)が習ったこと、受けた体験を元にずっと筋膜に当て続け、剥がれる感覚が再現できるように開発しました。

ルーツ

私がこの32年間(2026年現在)で習った手技は基本2つです。

それはカイロプラクティックで戸栗公男先生から教わった背骨の矯正法と、関節ニュートラル整体で及川雅登先生から教わった関節を矯正する手技です。

カイロと関節ニュートラル整体がベースになっていますが、どちらも骨に焦点を当てた手技です。

それを筋膜に対して行うように変換していったのが筋膜グリップの原点です。

あとはスポーツマッサージからヒントを得た手技を自分のカラダで実験を繰り返し、筋膜だけに当てる方法に変換してきました。

経緯

この手技は1999年頃から頭の中でイメージしながら形にしたのですが、スタッフが増えだした2000年頃からこの手技を伝えるために教えられる形にしてきました。

そして2010年、カイロベーシック社の古屋社長にこの手技を見いだされ映像化、言語化することになりました。

ただこの手技を教えるにあたっては試行錯誤が続き言語化の修正、伝え方の修正は何度も行い、現在も教えているとなぜできないのか?という疑問から伝えるためのマイナーチェンジは現在も継続中です。

今のマイナーチェンジのモットーはより簡単に、短い時間で鋭いグリップです。

これにより短時間で効果の高い筋膜剥がしが達成し、患者さんの疾患に対応できるように現在も変化し続けています。

筋肉と筋膜治療はまったく違う

ほぼすべての治療家は、筋肉に対してはかなり熟知した経験や知識があるのですが、筋肉と筋膜は似て非なるものです。

特に強もみをしている治療家は、筋膜に当てることに時間がかかり、経験が長いほど難儀を極めるのです。

初めから筋膜を覚えると、この難儀さは無くなります。そしてなにより、筋肉の治療もほぼ必要がなくなります。

ですので、この技術を身につければ筋膜に対する治療だけでなく、運動器の疾患でかなりのアドバンテージを持てるのです。

5つの特徴

誰もが一様に、正確に筋膜にあて、的確に筋膜を剥がすためには、論理的な規則を持つことが必要です。

筋膜グリップテクニックには、適切な刺激で、短時間で、技術者の体に負担が掛からない、5つのルールがあります。

1.直圧で強もみしない

筋膜グリップテクニックがマッサージや他の整体法と最も違うことは「指や手に強い力を入れないこと」と「真上から直圧をしないこと」です。

この2点を守れば適切に筋膜に当てることができ、他の組織を傷めることなく筋膜が適切に剥がれる実感を得ることができます。

2.構えが大切

手技療法では施術する格好、すなわち「構え」はとても重要です。
ポイントに適切に当てるためにはその手技に最も適した構えを取ることが大切です。

筋膜に当たらない、剥がせない大きな原因の一つに不適切な構えがあるのでしっかりした立ち位置、構えを覚えることが大切です。

3.手の形

筋膜をグリップするポイントの形状を考慮して、筋膜グリップテクニックには10種類以上の筋膜に当てる、剥がす手の形があります。

親指や手首を壊すことが多い手技療法の中で、筋膜グリップテクニックは使う手が多様であることで、その不幸な出来事から回避できます。

4.筋膜の当て方

専用の手の形を使って筋膜に適切に当てることを「グリップ法」といい筋膜の性質やポイント、組織の形状、ポイントの深さなどを考慮して3つの方法を使い分けています。

当てるだけで剥がれることがあるため筋膜グリップテクニックの中では絶対的ルールの次に大切なルールです。

5.剥がれない時の方法

基本の3つのグリップ法だけでは、構造上、性質上剥がれないポイントが多々あります。

その方法の多くは、直接当てる手の力を入れることなく、アクションをつけることにより解決できます。

筋膜グリップによる癒着解除がもたらす効果

筋肉の動き、関節の動き、内臓の動き、血流、呼吸等人体の活動の根底は動きです。
その動きを妨げるものの代表例が筋膜の癒着です。

施術家の対象部位は筋肉、関節だけですが、筋膜の癒着解除は人体の活動全般を上げる効果が期待できます。